岐阜県の高校生の未来を探る！3,000名の声から見える2023年の進路調査結果

2023年10月17日2023年11月11日

岐阜県の高校生たちが抱く夢、その進路に対する期待や不安、具体的な志望先…これらの情報は、地域の未来を示唆する貴重な指標となります。2023年、COURSE事務局は岐阜県内の高校生3,000名を対象に大規模な進路調査アンケートを実施。集まった回答から、次世代を担う青少年たちのリアルな声や、岐阜県の教育・キャリア環境の現状が明らかになりました。この調査からのハイライトや知見を深堀りし、岐阜県の高校生たちがどのような未来を想像しているのか、その背景とともに探求していきます。

アンケート協力校

大垣養老高等学校・県立岐阜商業高等学校・各務原高等学校・岐阜各務野高等学校・城南高等学校・美濃加茂高等学校・関商工高等学校・多治見西高等学校・東濃高等学校・加茂高等学校（定時制）・可児工業高等学校・富田高等学校・市立岐阜商業高等学校・ぎふ国際高等学校・海津明誠高等学校・華陽フロンティア高等学校・山県高等学校・坂下高等学校・恵那南高等学校・恵那農業高等学校・土岐紅陵高等学校・中津高等学校（定時制）・揖斐高等学校・羽島高等学校・大垣桜高等学校・西濃桃李高等学校・岐阜農林高等学校・岐南工業高等学校・加茂農林高等学校・瑞浪高等学校・中津川工業高等学校・中津商業高等学・武義高等学校・国際たくみアカデミー
【集計期間】
2023年４月～10月
有効回答数：3,085

アンケート回答　学年比

2023年に発行した「COURSE岐阜・西濃版/COURSE中濃・東農版」の読者アンケート結果より

岐阜県高校生の進路選択2023年アンケート結果の総括

岐阜県内の高校生3,000名を対象とした2023年の進路選択アンケートから、岐阜県全体では進学希望者が1735名（55%）、就職希望者が779名（25%）、未定またはその他が416名（13%）、両方の選択を検討している生徒が214名（7%）となっています。

地域別の内訳を見ると、岐阜・西濃エリアでは進学希望者が多く、1002名（60%）が進学を希望しています。一方で、就職を希望する生徒は339名（20%）、未定やその他の選択を考えている生徒は105名（6%）、両方の選択を検討している生徒が221名（14%）です。

中濃・東濃エリアに目を移すと、進学希望者は733名（50%）、就職希望者は440名（30%）、未定やその他の選択を考えている生徒が109名（7%）、そして両方の選択を検討している生徒が195名（13%）となっており、このエリアでは就職を希望する生徒の比率がやや高い傾向にあります。

これらの結果から、岐阜県全体での高校生の進路希望は進学が半数以上を占めている一方、エリアによっては就職を希望する生徒の比率が高くなっていることが確認できます。地域ごとの経済状況や教育環境、産業構造などの背景が、このような選択の違いに影響を与えている可能性が考えられます。

岐阜県高校生の進路選択地域別の就職希望動向を探る

岐阜県内の高校生3,000名を対象とした進路選択に関するアンケート結果をもとに、高校生の就職希望動向を紐解いてみると、興味深い結果が明らかとなりました。

全体のデータを見ると、岐阜県内での就職を希望する生徒が643名（47%）と最も多く、続いて未定が363名（26%）、両方の選択を検討する生徒が214名（16%）、県外就職希望者が136名（10%）、そしてその他の選択を考えている生徒が14名（1%）となっています。

地域別の内訳を検討すると、岐阜・西濃エリアでは、岐阜県内就職希望者が289名（46%）、未定が180名（29%）、両方の選択を検討する生徒が105名（17%）、県外就職希望者が50名（8%）、その他の選択を考えている生徒が7名（1%）です。

一方、中濃・東濃エリアでは、岐阜県内就職希望者が354名（48%）、未定が183名（25%）、両方の選択を検討する生徒が109名（15%）、県外就職希望者が86名（12%）、そしてその他の選択を考えている生徒が7名（1%）となっています。

これらの結果を通じて、岐阜県内の高校生は大きく分けて、県内就職を希望する傾向が強いことが見受けられます。特に、中濃・東濃エリアでは県外就職の希望者がやや多いことも確認できます。

岐阜県高校生の進路に対する情報ニーズ!多様な職業に対する興味と希望

岐阜県の高校生たちが進路選択の際に必要とする情報のニーズが明らかになりました。多くの生徒たちは伝統文化や歴史に関連した職業に興味を示しており、特に木材を使用した木工品の製造に携わる企業や、建築・土木、デザイン系の職種に関する情報を求めています。

また、企業が求める具体的な能力や、医療系、公務員、調理、動物関係など多岐にわたる職種の情報も人気です。特に、名古屋鉄道や航空、サービス業、美容・エステ、販売、林業、農業といった、岐阜県独特の地域性や資源を活かした職業に対する興味が高まっています。

大学の中退率や公務員の合格率、専門学校の情報といった教育機関に関するデータも、進学を検討する高校生たちの間で需要があります。そして、特に発達障害の子供たちと関わる仕事に関する情報の提供が求められています。

最後に、多くの高校生が、仕事の「大変な点」や「デメリット」、そして「1日のスケジュール」や「実際の業務内容」を文章で知りたいと感じており、より具体的でリアルな情報へのアクセスを希望しています。

・伝統文化など歴史につながる職業の情報が欲しい
・企業が求める能力(その会社に働くために必要な能力)など
・工場以外も見たい。医療系、看護についての内容。公務員、調理関係、動物関係、名古屋鉄道の情報
・航空の情報。接客業やサービス業。美容、販売、エステ系。林業、農業系の情報が欲しい。
・木材を使った木工品を作れる会社を多く見たいです。建築、土木系、デザイン系の仕事の情報が欲しい。
・大学の中退率。離職率。公務員の合格率。専門学校の情報が欲しいと思った。

岐阜県高校生の進路選択時の悩み!自分の道を見つける難しさ

岐阜県の高校生たちが進路を決める際に直面する悩みや不安が明らかになりました。多くの生徒が、進路先での自分の適性や将来的な成功に不安を感じています。また、どの教育・職業コースが自分に合っているのか、その選択が正しいのかどうかという疑問を持っているようです。

特に、具体的な職種や業界についての知識が乏しいため、自分に合う仕事内容や進路をどのように選んでいけば良いのかが分からないという声が多いです。精神系の仕事の多さや種類に圧倒されている生徒もおり、その中で自分に合った道を見つけるのが難しいと感じています。

そして、最も共通する悩みとして、自分自身の「やりたいこと」や「興味」を明確に捉えることができず、そのために進路選択に焦りや迷いを感じていることが伺えます。

・しっかりと進路先でもうまくやっていけるか不安
・どのコースを取るべきか、そのコースが私に合っているかどうか心配しています
・どのような職種が私に合っているのかよく分からない
・どうやって進路について考えていけばいいのですか？
・精神系の仕事が多すぎて、どんな仕事があってどんな進路があるのか、どんな就職先があるのか分からない
・まだ自分が何をやりたいか分からなくて、少し焦っている。