岐阜県高校生進路調査アンケート結果報告

2024年10月1日2025年4月4日

株式会社TAKUMI-BASE

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2024年度、中濃エリア・東濃エリアにある岐阜県内の高校生を対象にした進路調査アンケートの結果が発表されました。この調査は、若手人材採用を支援する株式会社TAKUMI-BASEが運営する就職応援メディア「COURSE」の一環として行われ、地元企業と高校生のつながりを強化し、県内就職を促進することを目的としています。この記事では、その調査結果のハイライトをご紹介します。

調査対象者の概要

調査は2024年6月15日から7月31日にかけて行われ、中濃・東濃エリアにある42校、合計2,308名の高校生が回答しました。男子生徒が60%、女子生徒が40%の割合を占め、3年生の回答者が最も多い構成でした。

調査協力校

可児工業高等学校・多治見西高等学校・中濃特別支援学校・関商工高等学校・武義高等学校・東濃特別支援学校・東濃フロンティア高等学校・土岐紅陵高等学校・瑞浪高等学校・加茂高等学校（定時制）・加茂特別支援学校・加茂農林高等学校・美濃加茂高等学校・坂下高等学校・中津川工業高等学校・中津商業高等学校・阿木高等学校・緑誠蘭高等学校・山県高等学校・岐阜各務野高等学校・恵那特別支援学校・国際たくみアカデミー

有効回答数

調査に対して2,308名の高校生が有効な回答を寄せました。内訳は以下の通りです。

1年生：286名（12.5%）
2年生：691名（30.2%）
3年生：1,313名（57.3%）

調査期間

本調査は、進路選択に関する意識や就職希望の有無、進学先、企業研究に対する取り組みなどをテーマにしたアンケート形式で実施されました。各生徒は、自身の将来の進路に関して意見を自由に述べ、複数の選択肢から希望や興味のある項目を選択しました。

回答者の特性

回答者は、岐阜県内の多様なエリアから集まり、進学希望者や就職希望者、進路未定の学生など、さまざまな進路選択を検討している高校生たちです。これにより、県内就職に関する傾向や、進学後の就職に関する意識が詳細に把握されています。

このように、岐阜県のエリアを絞った学年から集められたデータが、本調査の信頼性を高め、岐阜県内の若年層の進路意識や就職に関する重要な示唆を与えています。

高校生の進路希望

アンケート結果によると、61%の高校生が進学を希望しており、25.7%が就職希望、11.7%が進学と就職を両方検討していることがわかりました。特に、進学希望者のうち、42.5%が四年制大学、31.8%が専門学校を希望しており、短期大学や未定の学生も一定数存在しています。

岐阜県内就職の動向

進学後の就職先としては、県内就職希望者が約20%、県外就職希望者が27.2%、進路未定が52.7%と、多くの学生が進路に迷っていることが明らかです。高卒後すぐの就職希望者については、県内就職が46.8%と県外就職の10.1%を大きく上回っているものの、進路未定者が43%と高い割合を示しています。

企業情報収集の手段

高校生が企業情報を得る手段として最も多かったのは「ホームページ」（772件）で、次いで「家族に相談」（628件）や「進路資料」（624件）が多く利用されていることがわかりました。SNSを活用して企業情報を得る学生も増えており、特にInstagramやYouTubeが若年層に人気です。

企業選びで重要視するポイント

給与や手当（1,614件）、仕事内容（1,530件）、休日・休暇（1,512件）が高校生にとって最も重要な要素であり、これらの点を重視して企業を選んでいることがわかりました。その他、職場の雰囲気や働きやすさも注目されており、若手人材が求める労働環境を企業が整えることが求められています。

今後の課題と展望

今回のアンケート調査結果から、岐阜県内の高校生が進路に関して多くの選択肢に悩んでいることがわかりました。進学希望者が多い一方で、就職希望者や県内就職を希望する学生も一定数存在しており、特に地域企業との接点や情報提供が重要な鍵を握っています。

地元企業は、地域の魅力を再発見し、効果的に発信することで、若者の県内就職を後押しすることが求められています。また、企業のホームページやSNSを活用した情報発信の強化、奨学金返済支援制度の導入など、さまざまな施策を組み合わせることで、若手人材の県外流出を防ぎ、地域の未来を担う人材を育成していくことが大切です。