「高校生たちを引きこむ企業パンフレットの作り方とは?」
採用活動に欠かせない「採用パンフレットの企画・制作」は、採用担当者にとって毎年のタスクです。
大学を卒業した新卒に対して、多くの企業はさまざまなツールを駆使して準備を進めています。しかし、高校を卒業した新卒に対しては、様々なルールや文化が存在し「就職活動がアナログ」など状況が違います。
この記事では、採用パンフレットの重要性を説明しています。高校生に「この企業で働きたい」と感じてくれるようなパンフレット作成の仕方についてご紹介していきます。
1.採用パンフレットとは
採用パンフレットとは「企業選びに必要な情報」「働く魅力」など、未来にワクワクしている高校生に、企業の良さを理解してもらえる採用ツールのひとつです。採用パンフレットには、リーフレットタイプや冊子タイプなど様々な種類が存在します。高校生たちは、学校に届いた求人票をもとに就職活動を行います。また学校の先生からの斡旋が基本のため、企業としては、文字だけの求人票だけではなく、先生、生徒により自社をPR出来るパンフレットが重要になります。このことから、採用パンフレットは多くの高校生に入社を促すための資料として、欠かすことができない重要な媒体です。
採用パンフレットの活用は、一度見ただけでは終わりません。
「あの企業の方がいいな」などの思い出しから、面接の際の内容を考えるときに活用したりと、採用プロセスの最初から後半まで関わる大切な採用ツールなのです。
2.パンフレットを作る目的
高校訪問で求人票と一緒に持参すると効果的な採用パンフレット、高卒採用だけではなく中途採用、大卒採用にも広く利用できます。お客様向けの会社案内ではなく、求職者に向けた自社のPRをすることが重要となります。

2.1採用パンフレットを作成する目的は
- 企業の魅力を伝える
- 企業に対する疑問の解決
上記の2点です。
採用パンフレットを作る目的は、求職者(高卒採用であれば、高校生・保護者・生徒)に向けて作成する必要があります。お客さん向けの会社案内だけでは、なかなか伝わりにくいのが現状です。しっかり目的にあったパンフレットを作成する事が重要です。
2.2企業の魅力を伝える
高校生に「この会社がいい!「この会社で働きたい!」と思って貰える採用パンフレットには
- 企業理念
- 職場の先輩の声
- 詳しい仕事内容
- やりがいを感じる部分
などが記載されています。
上記4つの内容を重視することで、マッチ率の高い応募の増加が期待できるのです。
採用パンフレットは、スマホなどで企業の採用サイトを見るに比べて「横に並べて比較できる」「志望動機を固める」「面接前に確認できる」などのメリットがあります。
2.3企業に対する疑問の解決
高校生は、求人への応募をするだけでも、たくさんの疑問や不安を抱いています。 そのため、採用パンフレットの内容は、高校生の企業に対する疑問を解決することが重要です。例えば、高校生が抱いている不安として「会社の雰囲気・業務内容・働いている人の人物像」などです。特に最近では、「どんなスキルが身につくのか」が重要視されています。採用パンフレットは、新卒に寄り添った情報をわかりやすく詰め込み、安心して応募・入社してもらえるようにする役割があります。しっかり採用パンフレット作ることで入職後のミスマッチ改善にも繋がります。
3.パンフレットの構成内容で魅力を伝える
採用パンフレットには、必ず記載しなくてはいけない内容などはありません。
しかし「高校生の悩み・不安に寄り添う」ためには欠かせない事項が4つあります。
3.1企業理念
企業理念は、新卒だけではなく、企業にとっても欠かせない内容です。
大切に掲げている考えや理念を記載することで、高校生や保護者の方からの共感を得る内容になります。その際には、企業理念を文章にして記載するだけでは、興味を引く事はできません。社長の想いや創業へのエピソード。
また、企業が持つストーリーと共に企業理念を伝えることで「興味・共感」を同時に得ることができます。また、代表や社長のインタビュー記事で企業理念を伝える形でも、高校生に親近感を与えつつ、保護者の方にも企業理解を深めてもらうことができます。
3.2事業内容
新卒にとって、事業内容が最も気になるところです。
パンフレット内容によって、入社後に自分が働くイメージが持てるからです。
また、高卒新卒の方は「自己成長の仕方」「希望会社の価値観」も知りたいと思っています。そのため、パンフレットの内容は「入社したらどのように自己成長できるのか」「どのように社会に貢献できるのか」を想像しやすいように記載することで、魅力的な採用パンフレットを作成することができます。
※事業内容を記載する際の注意点としては
- 専門用語や業界用語は使用しない
- 仕事風景や写真。イラスト化して掲載する
など、学生でも理解できる内容にすることを中心に考えていくことが大切です。

3.3福利厚生などのサポート面
育休などの福利厚生や、待遇面などは保護者の方が特に、重要視しています。
記載する際の注意点としては
- どのように制度を利用しているのか
- グラフなどのデータを利用して数値化
この上記の2点を注意することで、学生・保護者の方でもわかりやすいパンフレット内容になります。
箇条書きで記載するだけではなく、高校生たちの視覚に訴えることで企業の福利厚生の魅力を最大限に伝えることが大切です。また、企業によっては「オリジナルの福利厚生や会社独自の待遇」がある場合は、他社との差別化に有効なので強調して記載していきましょう。
3.4職場仲間の声
新卒の多くは、「やりがい」「会社の雰囲気」「社員たちの想い」などをパンフレットから読み取ろうとします。そのため、実際に働いている社員にインタビューなどして、具体的なエピソードや会話形式のインタビュー記事を記載するだけで、入社後のビジョンが想像しやすくなります。
※注意点としては、ありきたりな文章にしないことです。
アンケート結果を利用したりして、客観性のある内容にしていくことで保護者からの信頼も得ることができます。
4.採用パンフレット作成のポイント
採用パンフレットを魅力的にするためには、これからご紹介する2つのポイントが重要です。
4.1 ポイント1~デザイン~
採用パンフレットでいちばん重要視する場所は、表紙やページの見た目のデザインです。デザインの種類にも会社のイメージに沿ったデザインや読みやすさ重視のシンプルなデザイン。また、個性的なデザインなど、さまざまなアプローチ方法があります。デザインを考える際に、注意するべきなのは「美しいデザイン」を目指すことです。特に「熱意を伝えたいなら赤」などといった、カラー。 「ゴシック・明朝体」などのフォントは、企業イメージを左右する重要な要素です。自社のイメージを考えながら、デザインを考案していくことが大切です。
4.2 ポイント2~ブランディング~
求めている人材を明確にして、採用に関するブランディングを行うことで「高校生とのマッチ率」をあげることに繋がります。
自社が欲しいターゲットとなる人材が魅力的に感じるように
- 自社のビジョン
- 他の企業と違う特徴
- 働きやすさや入社するメリット
上記のような内容を記載して、まだ認知されていない新卒者にアピールできるパンフレット作成を意識することが大切です。
まとめ
高卒の新卒採用では、直接的に訴求ができる採用パンフレットが強力な採用ツールです。採用パンフレットは、企業ブランディングのためだけではなく「高校生や保護者の方が抱く疑問・不安」を解決するためにも利用されています。
そのため、高校生が見ても分かりやすいないようにする。
また、パンフレットからも会社の雰囲気が伝わる内容にすることが大切です。
高校新卒採用に特化した会社案内パンフレットを作成して、企業の魅力を伝えましょう。