岐阜県内就職を視野に、合同企業説明会で多数の生徒が進路を検討
このたび、東濃実業高校(岐阜県)にて、岐阜県内就職の促進を目的とした「COURSE EXPO お仕事体験ガイダンス(合同企業説明会)」を開催いたしました。本イベントは、地域企業の魅力を知る機会を創出し、生徒が将来の進路を考えるうえで実践的な体験を得られる場として企画・運営したものです。

※写真の無断使用は禁止しております
1.イベント概要
- 日程:2025年2月12日(火)
- 会場:東濃実業高校(岐阜県 可児郡御嵩町)
- 主催:株式会社TAKUMI-BASE(COURSE岐阜 事務局)
- 参加企業数:地元を中心に多数の企業が参加
- 参加生徒数:男子生徒57名、女子生徒122名(合計179名)
本ガイダンスでは、企業が単に資料や口頭で説明を行うだけでなく、各社が工夫を凝らした「お仕事体験」を用意。生徒が実際に体験しながら仕事内容を学び、働くイメージを深めるプログラムを多数取りそろえました。
参加企業
株式会社和泉・日本レイヤー株式会社・自衛隊岐阜地方協力本部・岐阜県福祉事業団・有限会社典霊
大王製紙グループ・トヨタ瑞浪開発株式会社・関圧延株式会社・株式会社エスライン各務原
株式会社愛工舎・水谷産業株式会社・株式会社サンポーギフ※順不同
2.参加生徒アンケートからみるイベントの成果
本イベント終了後、参加者を対象にアンケートを実施し、153名が「満足」、28名が「やや満足」と回答。多くの生徒が「実際に体験を通じて企業の仕事を具体的に知ることができた」「さまざまな職種を見比べながら将来を考えるきっかけになった」と高い評価を寄せました。また、「話しやすい企業担当者が多かった」「自分の興味に合わせて自由にブースを回れた」など、インタラクティブな形式を好意的に受け止める声も数多く確認されました。
さらに、興味のある業界に関する質問では、WEB/IT/プログラミング系(23件) が最多回答となり、医療・福祉・美容・ファッション(それぞれ12件)や建設・建築系(11件)など、幅広い業種への関心がうかがえました。一方、「未定・なし」と回答した生徒が36件と依然高い数字を示し、進路に迷う生徒が少なくないことも明らかになっています。

岐阜県で働くことに興味がありますか?

「COURSE EXPO」では、岐阜県内の若者の就職動向を把握し、県内就職の促進を目指すため、生徒たちに就職希望先についてのアンケート調査を実施しました。岐阜県は若者の県外流出が課題とされており、地元企業の魅力を発信し、県内での就業意識を高めることが重要視されています。今回の調査では、生徒たちの県内外就職希望や進学希望に関する現状を分析しました。
調査結果によると、「岐阜県内での就職を希望する」と回答した生徒は36名である一方、進学や就職を県外で希望する生徒が47名、「未定」と回答した生徒が107名と、進路を決めかねている生徒が多数を占めました。県内就職希望者の多くは、地元企業の魅力や生活環境への親近感を挙げており、県外希望者は広い就業選択肢や都市部での生活への関心が背景にあると考えられます。これらの結果を踏まえ、地元企業と生徒を結びつける取り組みの強化が高校1年生からロングタームな取り組みが重要となると考えてられます。岐阜県内若者の外流出を防ぐカギとなることが示唆されています。

※写真の無断使用は禁止しております

※写真の無断使用は禁止しております
3.参加生徒の声
1.「普段関わりがない企業のブースへ行ってみたら、新しい興味がどんどん広がった」
初めて聞く業種でも、実際に体験をしてみると想像以上に面白く、自分の将来の選択肢が増えたと感じる声がありました。
2.「企業の方が親切に質問に答えてくれたので、仕事への理解だけでなく社会人とのコミュニケーションの大切さも学べた」
具体的な仕事内容はもちろん、名刺交換や受け答えを通じて礼儀やコミュニケーション力の重要性に気付いたという意見が多く見られました。
3.「短い時間でも体験ができると、ただ話を聞くだけよりもずっと仕事を身近に感じられた」
ハンズオン形式のブースを高く評価する生徒が多く、実際に作業をすることで仕事の現場をイメージしやすくなったと好評でした。
4.「会場で友達と一緒に回れたから、楽しみながら進路について考えることができた」
イベントの自由度の高さとチームで動ける雰囲気が後押しとなり、気軽に相談し合いながら見学を進められたとの声が寄せられています。
5.「時間が足りなくて全て回れなかったけれど、それだけ魅力的なブースが多かったということだと思う」
一部で時間不足を嘆く意見もありましたが、それだけ多くの企業が独自の工夫を凝らして生徒の好奇心をくすぐった証拠として評価されていました。
4.改善の余地と今後の取り組み
一方で、アンケートには「時間が足りず、回りたい企業をすべて回れなかった」「会場が寒かった」「待ち時間が長く進行がやや不便だった」といった、運営面での改善要望も寄せられました。こうした声を踏まえ、次回以降は体験時間の延長やブース配置の見直し、会場の温度管理やスケジュールの明確化などを実施し、より快適かつ有意義に企業理解を深められる環境を整えてまいります。

※写真の無断使用は禁止しております
5.SNS利用状況
「COURSE EXPO」では、参加生徒の情報収集方法や関心を把握するため、SNSの利用状況について調査を行いました。SNSは高校生にとって情報発信・共有の重要な手段であり、進路や企業に関する情報を得る際にも多く活用されています。今回の調査では、生徒たちが普段どのSNSを利用しているかを分析し、企業やイベント運営における効果的な情報発信手法を検討するための基礎データを収集しました。

調査結果によると、最も利用されているSNSはInstagram(152名)、次いでLINE(148名)、YouTube(131名)、TikTok(119名)となり、これら4つのプラットフォームが生徒たちの日常生活における主要な情報収集・交流手段であることが明らかになりました。また、X(旧Twitter)は65名が利用しており、特定の情報に対する迅速なアクセス手段として位置付けられています。一方で、BeRealやPinterest、Threadsといった新しいSNSは利用者が少なく、特定層に留まる傾向が見られました。
これらの結果は、今後企業やイベントが生徒たちに効果的にリーチするためには、InstagramやLINE、YouTubeを活用した視覚的・動画コンテンツが重要であることを示しています。また、TikTokのような短尺動画プラットフォームも、若い世代への訴求力が高いと考えられます。
6.今後の展望
本イベントは、岐阜県内就職や地域産業の活性化を図るうえで、地元企業と高校生を直接つなぐ貴重な機会となりました。生徒からは「楽しく学べるのでまた参加したい」「企業の方と話すことで、自身の視野が広がった」などの意欲的な声が多く、今後も本イベントを通じて地域と若い世代の“架け橋”となる活動を継続してまいります。
株式会社TAKUMI-BASEでは、引き続き「COURSE岐阜」の運営とともに、地元企業・学校関係者の皆様との連携を強化し、学生が安心して将来を見据えられるプログラムを提供していく所存です。

※写真の無断使用は禁止しております
アンケート実施方法
アンケート実施日:2025年2月12日
COURSE EXPO参加生徒:179名
高校1年生対象
主催:株式会社TAKUMI-BASE
このたび開催された「COURSE EXPO」では、参加生徒を対象に進路や興味関心、就職希望に関するアンケート調査を実施しました。本調査では、県内外就職希望の現状や、若者の興味を引き付ける業界・業種の傾向など、今後の地域活性化や進路支援において貴重なデータを収集しています。
詳しいアンケート結果や分析資料につきましては、以下のリンクよりダウンロードいただけます。ぜひ、岐阜県における若者支援や地元企業の魅力発信にご活用ください。
今後も、本イベントを通じた若者と地域企業をつなぐ取り組みを進めてまいります。ご不明な点や詳細なデータのご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ先
株式会社TAKUMI-BASE 「COURSE岐阜」事務局
TEL:0586-85-5917 / FAX:0586-85-5920
MAIL:coursegifu-info@takumi-base.com
URL:https://www.takumi-base.com/