2025年、COURSE事務局は岐阜県内の高校生を対象に、進路や地元就職に関するアンケート調査を実施しました。
本調査は、就職応援本『COURSE岐阜版』の配布にあわせて行われたもので、岐阜県内高校生延べ4,423名から有効回答を得ています。
このアンケートは、地元企業と高校生の「出会いのきっかけ」をつくることを目的としており、進路意識や職業観の変化を可視化する貴重なデータとなりました。
高校生の進路志向:進学が過半数を占める一方、地元就職にも関心
調査結果では、進学希望が65%、就職希望が34%という結果になりました。
進学を希望する生徒が依然として多い一方で、就職を視野に入れた「両方検討」層も12.6%と、早期からキャリアを意識する生徒の増加が見られます。
進学先としては、四年制大学(978名)と専門学校(758名)が中心で、「資格やスキルを重視した進学」がトレンドとなっているようです。
高卒後の地元就職意識と県外流出の現状
「高校卒業後に県内で就職したい」と答えた生徒は44.7%。
これは、県外就職希望(10.9%)を大きく上回る数字ですが、「未定」と回答した生徒が4割以上を占めています。
また、進学後の就職希望では県外志向が47.6%と高く、進学を機に県外でのキャリアを目指す傾向も依然として強いことが明らかになりました。
このことから、進学後も地元とのつながりを保つ仕組みづくりが今後の課題といえます。
企業情報の収集方法に変化 ― SNS・動画の活用が拡大
企業情報の調べ方として最も多かったのは「ホームページ(1,289件)」と「進路資料(1,200件)」。
従来からある学校配布資料や先生への相談(812件)に加え、SNS(547件)やYouTube(196件)など、デジタルメディアでの情報収集も目立ちました。
この結果は、企業がどのように情報を発信するかが進路選択に直結する時代であることを示しています。
高校生の検索行動はスマートフォン中心に移行しており、「動画×リアル体験」の組み合わせが今後の鍵となりそうです。



企業選びの決め手は「給与」「仕事内容」「休日」
アンケートで「企業研究で重視するポイント」を尋ねたところ、
- 給与・手当(1,905件)
- 仕事内容(1,832件)
- 休日・休暇(1,773件)
が上位を占めました。
また、「職場の雰囲気」「働きやすさ」も多くの支持を集めており、生徒が“リアルな職場環境”を重視する傾向が明確に現れています。
この結果から、企業が自社の魅力を伝える際には、給与や福利厚生だけでなく「働く人の姿」や「職場の雰囲気」を伝えることが求められているといえます。
人気の業種とキャリア関心の広がり
職場見学・インターンシップで行ってみたい業種としては、
「製造」「美容」「飲食」「公務員」「サービス」などが上位にランクインしました。
また、自由回答では「クリエイティブ職」「医療」「ブライダル」「動物関連」「IT留学」など、多様な職業への関心が見られました。
生徒からは、
「実際に体験してみたい」
「会社のリアルな声が知りたい」
「資格や給与などの具体的な情報が欲しい」
といった声が多く寄せられています。
COURSE EXPOの成果 ― 「体験が自信につながった」
COURSE事務局が開催する**体験型企業説明会『COURSE EXPO』**では、毎回多くの高校生が参加しています。
アンケートでは、次のような感想が多く寄せられました。
- 「実際に体験できて、仕事の理解が深まった」
- 「知らなかった職業に興味を持てた」
- 「企業の方と直接話せて、自分の将来を考えるきっかけになった」
このような声から、“体験を通じたキャリア教育”が生徒の視野を広げる有効な手段であることが確認できました。
COURSE EXPOは今後も、岐阜県内の企業と高校生をつなぐ架け橋として継続していきます。

地域と若者をつなぐ「COURSE」のこれから
今回の調査を通じて見えてきたのは、
- 高校生は「学び」を通じたキャリア形成を重視している
- 進学後の地元離れを防ぐには、地域との継続的な関係が必要
- 情報発信の多様化により、企業の“見せ方”が問われている
という3つのポイントです。
COURSE事務局では、こうした課題に応えるべく、誌面・Web・イベントを一体化したキャリア支援モデルを推進してまいります。
地元の未来を担う高校生たちが、自信を持って進路を選べるよう、今後も地域企業とともに歩んでいきます。
アンケート協力校
華陽フロンティア高等学校(定時制)・県立岐阜商業高等学校・市立岐阜商業高等学校・ぎふ国際高等学校・啓晴高等学校・城南高等学校・岐阜聖徳学園高等学校・岐阜農林高等学校・清凌高等学校・山県高等学校・揖斐高等学校・大垣桜高等学校・大垣日本大学高等学校・大垣養老高等学校・岐阜各務野高等学校・岐阜女子高等学校・富田高等学校・羽島高等学校・大垣商業高等学校・・多治見西高等学校・中濃特別支援学校・武義高等学校・東濃特別支援学校・東濃フロンティア高等学校・瑞浪高等学校・加茂高等学校(定時制)・加茂特別支援学校・坂下高等学校・中津川工業高等学校・中津商業高等学校・阿木高等学校・緑誠蘭高等学校・恵那特別支援学校・岐阜県立岐阜各務野高等学校・関商工高等学校・山県高等学校・恵那農業高等学校・国際たくみアカデミー
※順不同
ご協力いただいた高校の先生方へ感謝を込めて
本アンケートおよび誌面制作にあたりご協力いただいた岐阜県内各高校の先生方に、心より御礼申し上げます。
現場で日々生徒と向き合い、進路支援に尽力されている先生方のご協力が、この調査を支えています。
今後も引き続き、教育現場との連携を深めながら、地域と若者を結ぶキャリア支援活動を展開してまいります。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社TAKUMI-BASE(COURSE事務局)
〒491-0858 愛知県一宮市北園通3丁目2番地
TEL:0586-85-5917
E-mail:coursegifu-info@takumi-base.com
公式サイト:https://www.takumi-base.com/
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